
なぜ樫塚法律事務所は依頼者に説明して回らないのか?
「ミネルヴァ法律事務所が破産しているって知らなかった」
「引継ぎの時も理由を説明された覚えがない」
「連絡がつかない」
等々、ミネルヴァ法律事務所と当初、委任契約を行い、その後、特に理由の説明もなく、樫塚法律事務所に契約の引継ぎをされた新潟にお住いの方がお困りになって、当事務所を訪れております。
当初依頼したミネルヴァ法律事務所が破産したとか、樫塚法律事務所に引継ぎされてどうなっていくのだろうとか、どう考えても普通ではないこの状況で、樫塚法律事務所も引き継いだのなら、今後、どのようになって行くのか等々、説明しなければ依頼者の方が普通に思うのは当然です。
依頼者の方の中には、樫塚法律事務所に連絡がついたものの樫塚弁護士ではないスタッフと名乗る方が、
「こちらも今後の見通しがまだついていない」
「そもそも、事件の内容を問われても記録も手元にないので分からない」
「沢山、引き継いでいるので、こちらも大変である」
等々、回答された方もいます。
怒りのあまりに頭から湯気が出そうなもんですが、その方は、怒るでもなく、
「・・・って言われちゃて困っているんです。」
という滅茶苦茶、人の良い方です。
逆に、こんな人の良い方を突き放すような態度でしか対応できないこんなスタッフで大丈夫なんでしょうか。
事務所選びは本人の自己責任か?
どこの事務所に依頼するかは自由なんだから、ミネルヴァに頼んだ自分の責任ではないのか、と思われますか?
しかし、ミネルヴァ法律事務所のインターネット広告を見ると、次のように書いてあり、それにつられて依頼する気持ちになってしまったのは、やはり被害者と見るべきなのではないでしょうか。
次のような広告が未だにあります(ミネルヴァ法律事務所は破産して広告料は支払えていないはずですが、この広告を掲載している人(会社)は、なぜに今も掲載し続けているのでしょうか?)
参考:【2020年版過払い請求の口コミ・評判でおすすめの事務所ランキング】
なぜミネルヴァ法律事務所は「おすすめの事務所ランキング」に入っている【いた】のか?

(1)全国的に広告宣伝実施
”東京ミネルヴァ法律事務所では、借金・債務整理を専門に手続きをおこなっています。
全国的に知名度がある弁護士事務所で、17000件以上の借金問題を解決してきた豊富な実績がありますし、テレビCMやラジオCMを頻繁に流しています。
東京ミネルヴァ法律事務所は豊富な実績とノウハウがありますので、交渉などで経験が必要になる債務整理や過払い金請求を任せることができます。”
ということらしいです。
ただ、この広告会社がなぜ、そう言えるのかが分からないですね。取材でもしたのでしょうか?
(2)無料の借金減額診断

”東京ミネルヴァ法律事務所には、無料の借金減額診断のシステムがあります。
借金について簡単な質問に答えていくと、借金をどれだけ減額できるかということを計算してくれるようになっています。
相談会に行ったり、電話をかけたりするのが難しいという方でも簡単に診断することが可能で、もし過払い金があるとわかれば相談しやすくなります。
借金減額診断の流れ
借入状況の入力①
・借入者数
・現在の借入金額
・毎月の返済額
・最初に借入をした時期
借入状況の入力②
・現在の滞納中の借金の有無
・過去に完済した借金の有無
個人情報の入力③
・都道府県
・メールアドレス
・電話番号
・苗字(匿名でもOK)
・性別
・雇用形態
希望の条件について入力④
・希望の手続き方法
・今後どうするか
・家族に内緒にしてるか
自動送信メールが届く⑤
・借入先の会社名
・電話を受けられる希望時間
電話を受ける⑥
・約10分ほどの無料診断”
ということらしいです。
もう、過払い金の話と債務整理の話がごっちゃになってしまっております。
(3)弁護士費用を分割払いできる
”弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所の費用は、分割払いが可能です。
任意整理を依頼すると借金の返済を一度止めることができますので、弁護士費用が借金返済と重なることがなく、生活に負担をかけずに債務整理できます。”
ということらしいです。
分割払いと言っても、かなりタイトな分割払いしか認めておらず、実際、生活に負担が出て、支払が出来なくなってしまった方もいらっしゃいました。
(4)全国で無料相談会を実施

”東京ミネルヴァ法律事務所は全国対応の事務所なので、全国どこに住んでいても過払い金請求や債務整理の相談を無料ですることができます。
事務所自体は東京にありますが、北海道から沖縄まで全国各地で無料の借金問題に関する相談会を数多く開いているためです。
この相談会は予約制となっていますが、当日に予約なしで来た人にも対応できます。”
ということなのですが、少なくとも当事務所の相談者の方(つまり、新潟にお住まいの方)に話を聞いても、相談会で依頼したという方はおりません。
都外から相談・依頼があるたびに出張でもしていたのでしょうか?
(5)複数の弁護士が在籍
”(従前の所属弁護士) 事務所名 弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所
代表 川島 浩(第一東京弁護士会/登録番号第43058号)
小嶋 昌和(第一東京弁護士会/登録番号第46186号)
樫塚 紘之(第一東京弁護士会/登録番号第53702号)
池田 佳己(第一東京弁護士会/登録番号第46065号)
大内田 直樹(第一東京弁護士会/登録番号第57084号)
水之浦 明人(第一東京弁護士会/登録番号第50051号)”
このうち、弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所に依頼していた顧客を引き継いだという樫塚紘之法律事務所に、樫塚紘之弁護士のほか、上記元ミネルヴァ法律事務所に所属していた水之浦明人弁護士と大内田直樹弁護士も在籍しているようです。